
消化器内科でわかる病気
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消化器内科でわかる病気
胃内容物の食道へ逆流しておこる病気の総称であり、逆流性食道炎の合併、あるいは胸焼けを中心とした逆流症状が生じることで健康な生活が妨げられます。もともとは欧米に多い疾患でしたが、近年日本でも急速に増加しており、良性疾患ではありますが、生活の質に大きく影響することから積極的に治療すべき疾患と考えられています。当院では疑わしい方には胃カメラを行い、食道に炎症があるかどうか確認を行います。治療としては食事・生活指導に加え、胃酸抑制薬を中心に内服します。
ウイルスや細菌による胃腸の炎症で、突然の嘔気・嘔吐、下痢、腹痛、発熱が特徴です。大腸に炎症が及ぶと血便を伴うこともあります。当院ではCT検査で炎症部位を確認し、点滴や整腸剤・鎮痛薬を用いた対症療法を行います。細菌性が疑われる場合は抗菌薬を処方することがあります。
内視鏡検査などで調べても、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんといった器質的な異常がないにもかかわらず、胃痛(みぞおちの痛み)や胃もたれ、胃の膨満感などの症状が慢性的に起こる病気です。ピロリ菌に感染している場合は除菌により症状は改善を認めます。過度のストレスや自律神経性の乱れによる消化管運動異常や内臓知覚過敏が原因とされます。生活・食事指導が中心ですが、薬物療法も症状により検討します。
腸への血流が一時的に減少することで腸の一部が虚血状態となり、炎症を起こす疾患です。高血圧症や糖尿病、動脈硬化、便秘を有する中高年女性に多く、症状としては突然の腹痛・下痢・血便が代表的です。腸管の浮腫を認めるため、CT検査で診断が可能です。腸管安静による保存的治療が基本であり、大部分は予後良好です。まれに細菌感染を併発することもあり、場合によっては抗菌薬の投与も行います。また大腸がんなどが隠れている場合もあるため、当院では症状改善した数か月後に大腸カメラをおすすめしております。
お腹の痛みや体の不調に伴って下痢や便秘などが数か月以上続き、検査をしても異常が見られない場合に疑われるのが過敏性腸症候群です。明確な原因は不明ですが、ストレスなど心理的要因や腸内細菌、食物アレルギー、感染性腸炎後も原因として挙げられています。ストレス社会の広まりと同時に20歳~50歳代の方に近年急増しています。診断には器質的な異常所見(大腸がんなど)の除外が必要で、当院では疑われた場合には大腸カメラをおすすめしております。診断後まずは食事指導や生活習慣改善を行い、症状に応じて薬物療法を行います。
大腸の壁に小さな袋状の突出部(憩室)が形成され、その憩室が炎症を起こす病気です。憩室は、加齢や食生活の変化、肥満や喫煙、便秘などで、大腸の筋肉層が弱くなることで形成されることが多いとされています。食物の残渣や便が憩室内に滞留し、細菌の増殖を引き起こし、症状としては発熱や腹痛などを認めます。憩室炎はCTで診断が可能ですので、当院では疑わしい場合はCTや血液検査を行います。軽症から中等症であれば外来にて抗菌薬投与などで経過観察が可能ですが、腹部症状が強く、炎症が強い重症な場合は近隣急性期病院へご紹介し、入院加療を検討します。
虫垂は大腸の一部で通常は右下腹部にあり、盲腸(大腸)の端から細長く飛び出している突起のような臓器です。糞石などが原因で虫垂が閉塞すると腸内細菌が増殖し、感染・炎症を起こして虫垂炎を発症します。症状としては発熱と腹痛です。腹痛は上腹部から右下腹部に痛みが移動することがよくあります。憩室炎との鑑別が困難であり、CT検査などが診断に有用です。初期の虫垂炎であれば抗菌薬で炎症を抑えることは可能ですが、再発率も高く、抗菌薬で治癒できないこともしばしば経験するので、当院では原則として外科的治療が可能な近隣の急性期病院へご紹介いたします。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍を引き起こす原因不明の炎症性疾患です。症状としては下痢や血便、腹痛、しぶり腹(便意があっても便が出ない、出ても少量)、重症化すると発熱、体重減少、貧血などがみられます。発症のピークは20歳代で若年者から高齢者まで発症し近年患者数は日本で増加傾向です。難病に指定されており明確な原因は不明で完治は現段階では困難ですが、適切な治療により症状を抑制することができます。診断には大腸内視鏡検査が必要であり、原則的には薬物による内科的治療を行います。
大腸および小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍を引き起こす原因不明の炎症性疾患です。症状としては腹痛と下痢が高頻度にみられますが、発熱、栄養障害、血便、肛門病変(痔ろうなど)が現れることもあります。潰瘍性大腸炎と同様に10~20歳代に発症のピークがあり、日本で近年患者数は増加傾向です。潰瘍性大腸炎と同様に内科的薬物治療で炎症を抑えることが基本ですが、高度の狭窄や膿瘍などを合併した場合には外科治療が必要になることがあります。
肝炎ウイルス感染が原因で発症する肝臟の炎症です。肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型があります。
症状は急性肝炎と慢性肝炎で異なります。急性では食欲不振、嘔気嘔吐、全身倦怠感、発熱、黄疸(目や皮膚が黄色くなる)を認め、慢性では急性肝炎のような急激な症状は認めず、漠然とした全身倦怠感などを認めます。血液検査や画像検査(腹部エコーやCT)にて診断が可能です。治療ではB型肝炎やC型肝炎には抗ウイルス薬があり、当院では消化器病専門医が在籍しているので処方が可能です。重度の急性肝炎や劇症型肝炎を認めた際には入院加療が必要となり、近隣の急性期病院へすみやかにご紹介します。またB型肝炎やC型肝炎治療後の方でも肝臓がんのリスクが高いため、定期的な画像検査での精査が必要になります。
脂質の1つである中性脂肪が肝臓に多くたまった状態です。アルコール性と非アルコール性に分類され、近年は肥満やメタボリックシンドロームと関連した非アルコール性脂肪肝が急増しています。以前は良性疾患と考えられていましたが、脂肪肝に炎症が蓄積され、約10%が肝硬変となり、さらにその約10%が肝臓がんを発症します。現時点では治療薬はなく、食事運動療法が中心となります。リスク別に対応が異なりますが、まずは検診なので肝機能障害やALT>30を認めた際にはかかりつけ医にご相談をお願いします。当院ではリスク別に応じて脂肪肝の精査加療を行います。
肝臓に長く炎症(アルコールやウイルス、脂肪など)が起こることで肝臓に線維化をきたし、肝臓が硬くなる疾患です。肝硬変には症状がでない代償期と黄疸(体が黄色くなる)やおなかの中に水がたまる腹水、膝から下がむくむ浮腫、意識混濁などを認める非代償期に分けられます。非代償期に移行すると正常な肝臓に戻るのは難しくなります。肝硬変にならない、もしくは非代償期まで進行させないことが重要です。また肝臓がんの高リスクであり、定期的な肝臓の画像検査が必要です。当院では可能が限りの内服薬での調整や画像検査が可能ですので、お気軽にご相談ください。
アルコール多飲・胆石・高脂血症などが原因で膵臓に炎症が生じる病気です。心窩部痛・背部痛・吐き気が特徴で、血液・画像検査で診断します。重症化しやすいため、診断後は速やかに入院管理が可能な病院へ紹介します。
膵臓の細胞が壊れ、硬くなる病態で、男性ではアルコール多飲、女性では特発性が多いとされます。膵液の流れが悪くなり腹痛を伴い、進行すると消化不良・糖尿病の悪化・膵がんリスク増加につながるため、定期的な画像検査が必要です。
胆のうは肝臓の下面にある洋ナシ型の袋で、肝臓で作られた胆汁を濃縮貯蔵しておく臓器で胆のう内に結石がある状態が胆のう結石症です。胆のう結石の症状は食後の右上腹部痛です。しかし、23%の方は無症状と報告されています。治療は内科的治療(胆石溶解療法)と外科的治療(胆のう摘出術)があります。内科的治療(胆石溶解療法)は治療期間が長く、再発率も高いため、年齢などを考慮して検討します。基本は外科的治療をすすめますが、患者様の状態に応じて検討させていただきます。
胆のう結石などが原因で胆のうに炎症を起こす病気で、症状としては上腹部痛・発熱が特徴です。診断後、重症化リスクが高いため、速やかに入院加療が必要な病院へ紹介します。
胆のうの内側にできる隆起病変で、大部分は良性です。10mm以上のものは胆のうがんの可能性があるため、精密検査や摘出術を検討します。
総胆管は、肝臓と十二指腸をつないでいる管で、肝臓で生成された胆汁を十二指腸に流す役割をしています。そこに結石ができた状態を総胆管結石といいます。胆のうからの落下結石や胆管そのものでできた結石の2種類があります。腹痛・黄疸・発熱が代表的な症状であり、診断には血液検査や画像検査(当院では主にCT)が必要です。重篤な感染症に移行することが多く、早急な内視鏡治療(胆道結石除去術)が必要になることもあり、診断後はすみやかに近隣の急性期病院へご紹介します。
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