食道癌について|北海道伊達市の内視鏡・消化器内科・一般内科・アレルギー診療|胃カメラ・大腸カメラ・人間ドック|守谷内科医院

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食道癌について

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2025年4月05日

食道癌について

ホームページをご覧くださりありがとうございます。院長の守谷洋です。先日芸能人の石橋貴明さんが食道がんを公表され、ニュースで話題となりました。食道がんについて、消化器内科医の私から簡単にどういう病気がお話したいと思います。食道がんは高齢の男性に多く発症し、ご存じの方も多いと思われますが、最大のリスクは喫煙と飲酒です。私の今までの経験上は喫煙歴、飲酒歴のある方にやはり多いですが、たばこを吸わない、お酒を飲まない方も、一定数罹患している印象です。フラッシャー(お酒を飲むと顔がすぐ赤くなる)の方はリスクは12倍と言われております。どのがんも基本的に粘膜の上層から発生し、時間経過とともに、深部に深く入りこんでいきます。胃や大腸などの消化管は基本的に5層の構造から成り立っておりますが、食道は特殊で4層構造で一番外側の漿膜という膜がありません。つまりその分、食道がんは他の消化管がんと比較してがんが臓器外に進展しやすく、進行は比較的早いと言われてます。早期食道がんは自覚症状がなく、偶然内視鏡検査で発見されることがほとんどです。進行がんになれば、食事が通りずらくなったり、食欲不振、体重減少などを起こします。また食道周囲には声をつかさどる神経があり、腫瘍が浸潤してくると「嗄声」といって声がれすることもあります。食道がんの治療ですが、ステージ0相当の早期がんであれば、内視鏡治療が第一選択です。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行い、腫瘍を切除できます。内視鏡でくりぬいてくるので、体のダメ―ジはほとんどなく、合併症がなければ、入院期間は5日程度です。ステージ2以上となれば、手術や抗がん剤、放射線治療などを組み合わせた治療を行う必要があります。つまり、どのがんも共通して言えることですが、早期がんで発見できれば、高い確率で根治が期待できます。食道がんを早期で発見するには内視鏡検査が必要であり、心配の方は胃カメラ検査などを行っていただけたらと思います。まだまだ食道がんに関してお伝えしたいことはありますが、すこしずつこのコラムを通じて何か役に立つ情報発信したいと考えておりますので今後ともよろしくお願い申し上げます。また石橋貴明さんの1日も早いご回復を祈っております。

医療法人社団 守谷内科医院 理事長・院長 守谷洋

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